モーニングページ
きっかけ
今はだいぶ落ち着いてきましたが、一時期、丸一日のお休みがなかったことがありました。
正社員ではないので、実働時間はそれほど多くありませんが、毎日毎日仕事がある状態が続いてくると、だんだん自分の体とメンタルが追い込まれていくのを感じ、薄ぼんやりとした疲労が徐々に濃くなっていくのを感じていました。
その頃、仕事からの帰り道で立ち寄った文房具屋。
そこで買ったボールペンと、おまけのつもりで買った万年筆が私の生活を整えてくれることになります。
書き心地に驚く
帰宅後、ボールペンと万年筆の書き心地を確かめるために、家にある適当な紙に殴り書きをしたような記憶があります。 この時、何を書いたかは記憶にありません。(もしかしたら、あと何日仕事が続くのか数えていたのかもしれません)
ですが、この時使った万年筆が私に衝撃を与えました。
まず、インクを補充するのが面白い! そして、書きやすい! しかも、そのインクの色がとても綺麗!
その時使ったのが、パイロット社PRERA 色彩逢い 透明ブルーと、ボトルインク色彩雫の天色でした。
この万年筆の書き心地にすっかりテンションの上がった私は、もっともっと書きたい、なんでもいいから書きたい! という思いから、モーニングページを始めればたくさん書くことができるかも。 と、目的と手段が逆なような順番でこの習慣を始めることになりました。
モーニングページを行うメリット
私がモーニングページを1ヶ月継続して感じたメリットを上げます。
個人差はあると思いますが、何か一つでもいいなと思ったら試しにでも始めていただけたらいかがでしょうか。
- 1日のスタートが「好き」「楽しい」から始められて気分が上がる。(好きな文房具を使える)
- 頭に浮かんだことを言語化することによって、ぼんやりとした不安が形になり、解決策が見つかりやすくなる。
- 感情をノートに移すことによって頭もすっきりする。(書く瞑想になる)
- 自分の体の調子を確認するので、一日のペースを自分でコントロールできる。
- ノートを書き始めた時はぼんやりしていても、終わる頃には目が覚めているので、ノートが終わった後行動することができる。(二度寝防止になる)
- やりたいこと、やらなくてはならないことを書き込むことによって、最初の1ステップのハードルが下がる。
- 1日のスタートが安定するので、生活全体のリズムが整う。(早く起きる習慣になるので夜早く眠くなる)
実際のやり方
お気に入りのペンを用意する
ペンの色も黒よりは、自分の気分の上がる色がいいかと思います。
個人的には、癒しの色の青系や、緑もいいと思います。濃い目だけども優しさを感じる色がいいと思います。
シャーペンはオススメしません。 黒色にほぼ固定されてしまう上、書いてる途中でノックの必要が出てくると、書き殴り続けるということが困難になってきます。
ノートは、割と消費が激しいので、気軽に揃えられるものがオススメです。 ただ、サイズは大きめなもので、方眼紙タイプがおすすめです。
私が使っているのは、パイロットPRERA色彩逢透明ブルーに色彩雫天色を入れ、色彩雫ダイソーの書きやすいノート、方眼タイプ、B5サイズです。
少しだけ早起きする
モーニングページはあらかじめ書く量が決まっています。 その量にもよりますが、とにかく書く時間を確保しなければなりません。
私の場合はB5のノートに見開き1ページを埋めると決めて、いつもの時間より1時間ほど早く起きるようにしてみました。
寝る前に机にノートとペンを置いておくことも大事です。
起きたら、半分寝ながらノートと向き合う
私は机に日付も表示している時計がありますので、日付、その時の時間を書き込んでから、とにかく頭に浮かんだことを書き込みます。
左上から書き始め、右下まで辿り着いたら、また時計を確認して時間を書き込んで終了です。
書き終わる頃には、頭がすっきりしているし、眠気も飛んでいるのでさっと朝の活動を始めることができます。
注意すること
- 書いたノートは、決して人に見せない。そして、自分でも読み返さない。
書くときに見せる意識が出てしまうので、本当に素直な気持ちをノートにぶつけることができない。 少しばかりの見栄が、素直な気持ちを隠してしまう。
- 歌詞がついている音楽やラジオなどは流さない。
歌詞がついていないカフェミュージックなどはOK。 人の存在を感じてしまうと、雑念が混じったり、歌詞に気持ちが引っ張られてしまう。
- ページが埋まりきらなくても、見栄えが悪くてもよしとする。
空白も、誤字脱字もその日の作品。
特に寝起きの頭で書く漢字はものすごい勢いで誤字しますが、とにかく手を止めないことが大事。 なんならわからない字はひらがなで乗り切ったりもします。
だってどうせ誰も見ないから!笑
実際にどんなことを書けばいいのか
- 日付、時間、体重、気温など
→考えなくても記録できることからスタートする。 頭と指の準備運動にもなる。
- 体の調子、感覚
→「体の疲れが残っているなぁ」「今日はすっきり目覚めた!」
基本的に目を瞑っていてもノートに書けるネタを定番化する。
- 好きなものについて掘り下げる
→万年筆、インク、食べ物まで。
→「次こういうの欲しいなぁ」「ここのグルメが美味しいと噂が!」とノートに好きなだけ好きなもの語りをする。
人に語るのは、相手の興味がないと迷惑になるけど、ノートに語るのはいくらやっても大丈夫。
- モヤモヤしていること
→「なんか気分が下がってるー。なんでだろうー」というぼんやりとしたことでも。
自分の不調を言語化するだけですっきりすることもある。 原因がわかったり、解決法が見つかればBest!
- やりたいこと、やりたくないこと
→「友達とあそこのレストランに行きたい」「満員電車やだなぁ」
自分の欲求を確認する。 自分の性格を掘り下げる機会は案外ないので、やってみると新しい自分の好みを発見することができるかもしれない。
- 今日の予定
→「イベント楽しみー!」「今日はハードスケジュールだからのんびり頑張ろうー」
1日全体を見通すと、忙しい日でも心の準備ができる。
終わりに
というわけで、今回は私がやってみて本当に良かったと感じたモーニングページについて書いてみました。
本当に私の生活リズムや気持ちが落ち着いたので、これからも欠かせない習慣として続けていきたいと思います。
これを読んでくれたみなさまも、いいなと思ったらペンとノートを机の上に広げていただければと思います。
それでは。